ペーパー対策の家庭学習 — 位置の把握・図形・巧緻性・お話の記憶を育てる具体的な方法
小学校受験のペーパー対策で頻出する「位置の把握」「重ね図形」「回転図形」「巧緻性(ちぎり絵)」「お話の記憶」。家庭で取り組める具体的な手順をわかぎり21の国立都立対策クラスがまとめます。
小学校受験のペーパー問題で頻出する 位置の把握・図形・巧緻性・お話の記憶 は、ご家庭での日々の積み重ねが結果に直結する領域です。
本記事では、これらの領域について ご家庭で取り組める対策 を、わかぎり21の国立都立対策クラスの教材設計をもとに整理しました。
1. 位置の把握
「左から3つ目、上から2つ目に○がある」を理解できる力です。マス目の捉え方 がすべての出発点。
家庭での進め方
- 紙にマス目(3×3 や 4×4)を引き、保護者の方が左側に 記号(○、×、△) を描き込む
- お子さまに、右側のマス目の 同じ位置に同じ記号 を写してもらう
- 慣れてきたら、「横の段が1段ずれた場合、記号はどこにある?」とパターンを変える
注意点
最初は 2×2 のマス目から始める こと。4×4 や 5×5 をいきなり出すと、お子さまは「マス目を数えること」自体に疲れてしまいます。
2. 重ね図形
「2枚の透明なシートを重ねたら、どんな模様になるか」を頭の中で合成する力。空間認識 の基礎です。
家庭での進め方
- 透明な OHP シート(または薄手の紙)2枚に、保護者がそれぞれ模様を描く
- お子さまに「2枚を重ねたらどうなる?」と右の欄に描き取ってもらう
- 同じ線を2度描きしないように 注意する
発展問題
1枚を 裏返して から重ねるパターン、回転 させてから重ねるパターンなど、徐々に難易度を上げます。
3. 回転図形
「○のマス目に△を1つ描いた紙を、時計回りに90度回転させたらどうなるか」を考える力。
家庭での進め方
- マス目に ○ などの記号 を1〜2個描く(最初は向きを考えない記号で)
- 「これを右に90度回転させたらどうなる?」と聞く
- 答え合わせは 実際に紙を回して見せる
注意点
- 最初は △ や ↓ など向きを考える記号は避けて ください
- ○ や × のように 向きのない記号 から始めると、回転そのものの概念に集中できます
- 慣れてきてから、向きを考える記号にステップアップ
4. 巧緻性(ちぎり絵)
国立小入試では 巧緻性(こうちせい) の課題が必ず出題されます。指先を細かく使う力で、ちぎり絵・折り紙・紐通し・ボタンかけなどが典型的な課題です。
ちぎり絵の家庭練習
- 色紙を 小さく細かく ちぎる練習から(最初は1cm 角を目安に)
- ちぎった紙を 下絵に沿って貼る 練習
- 慣れてきたら、ちぎる形を 指定された形(丸・三角)に近づける 練習
ポイント
- 両手の指先を細かく動かす ことが目的
- 最初は時間がかかっても、最後まで自分でやり遂げる ことが大事
- 「綺麗にできた!」よりも「集中してできた!」を褒める
5. お話の記憶
ペーパー問題の中でも難しいのが「お話の記憶」。短いお話を聞いて、その内容について質問に答える形式です。
家庭での進め方
- 絵本ではなく、保護者が口頭でお話 を聞かせる(絵がない方が記憶力が試される)
- お話の長さは最初は 3〜5文 から
- 「だれが」「どこで」「何を」「どうした」の 4要素 が思い出せるか確認
上達のコツ
- お話の中に 数字(3匹、2回、5個) を入れる
- 季節や色など 属性 を入れる
- お子さまが答えに詰まったら、もう一度お話を聞かせる
1週間の家庭学習リズム
無理のないリズムは:
- 平日:1日15〜20分、ペーパー1〜2枚を集中して取り組む
- 週末:1日30分、巧緻性や工作・お話の記憶など 手と耳 を使う活動
- 毎日:絵本の読み聞かせ(5〜10分)
お子さまが疲れている日は 無理せず休む ことが、長期戦の小学校受験で持ちこたえるコツです。
わかぎり21の家庭学習サポート
国立・都立対策コース では、上記のような家庭学習の進め方を 毎週の授業+月1回の保護者解説 でお伝えしています。家庭学習用の補助教材も会員ページからダウンロードいただけます。
ご家庭の学習リズムが分からない・教え方が分からないというお声には、体験授業 で個別にアドバイスさせていただいています。
文責:わかぎり21 国立都立対策クラス 講師陣

